タイトルの言葉を、どこかで目にした方も多いと思いますが、もちろんテレビやラジオの話しではありません。
「アンテナ」は自分の興味・関心事の例えで、敢えて探そうとしなくても、関連した情報が目につき、耳に入ってくると言う事ですね。
身近な例でいうと、「購入を検討している車があるときなど、急にその車が街中を走っている台数が増える(ように感じる)」ようなことですが、実際に経験されたことがある方も多いのではないでしょうか?
私としては、昨年からだいふくろくメンバーの一員として、障がい者の就労支援に関わらせていただくことになり、今は「障がい者」「社会福祉」「SDGs」などの言葉に敏感になっています。
自分の意識や関心が高まり、情報が入ってきているのは事実ですが、より積極的に情報を集めようと、グーグルアラート(*下記参照)にて、ネット上に流れるニュース記事を集めたりもしています。
*Google アラートウィキペディア説明
Google アラート設定
市場の要求に応えて作りこんだ「マーケットイン製品」
そうした中で最近気になった記事がありました。
簡単にまとめると以下になります。
時計メーカーのシチズンが、「健常者と同じように、腕時計を楽しみたい」 という視覚障がい者のための特別な時計を作った。しかも、タイにある視覚障がい者学校の生徒や教職員たちと、企画段階から一緒に検討し商品に反映したというもの。
この商品開発の方法は「インクルーシブ(包摂的)デザイン」というもので、これまでデザインの対象から排除されてきた人々や、子ども、高齢者、障がい者など、特別なニーズを持つユーザーをデザインプロセスに巻き込み、課題の気づきからアイデアを形にし普遍的なデザインを導く方法。今回はタイのロッブリー県にある「ロッブリー複合視覚障がい者学校」の在校生や教職員に話を聞き、実用性やデザイン性の向上を図っている。
記事では製品の写真も載せられていますが、とてもおしゃれで、日常的に誰が使っても違和感なく、普通にお店で並べられていれば、普通に売れるだろうと思いました。しかし、実際は細部にわたって使い勝手を高めた様々な工夫が施されています。
まさに、生産者側の思い込みで作られた「プロダクトアウト製品」ではなく、市場の要求に応えて作りこんだ「マーケットイン製品」と言えるものですね。
本当に喜ばれる商品を開発出来たら幸せ
この記事を読んで
「いいなぁ。だいふくろくでも、いつかこんな仕事がしてみたいなぁ。」と思いました。
そう思ったので、すこしだけイメージを膨らませて考えてみました。
いままで、だいふくろくが 「だいふくラジオ」で取材をさせていただいた作業所では、クッキー、木工製品、割りばしの生産をされているところがあります。
これらの製品で考えてみると、例えば下記のような製品を望んでいる方たちと意見交換を重ねれば、独自性を持った製品を作り出していくことが出来るかもしれません。
- アスリート(スポーツ選手) ⇒ 高たんぱく高カロリークッキー
- お箸がうまく使えない人 ⇒ 補助機構付き割りばし
- 早食いしてしまう人 ⇒ とっても細い箸(力を入れると折れてしまうので少しずつしか食べられない)
だいふくろくは、障がいを持った方に、生き生きと働いていただく機会を提供することを活動の中心に据えています。障がい者の方を交え、「本当に喜ばれる商品を開発出来たら幸せだろうなぁ。」と感じながら、今回のブログをお届けさせていただきました。